自作コントローラーの話の第3回です。
その2では、レイアウトモデリングに掲載されていた記事の様な
コントローラー「トランジスタコントローラー」を自作した話でした。
1.トランジスタコントローラーを作ってはみたものの
当初の目標である、「トランジスタコントローラー」を自作したことにより、
目標は達成できました。
しかし、いくつかの不満がありました。
その一つが、停車中はおろか、ある程度スピードが出るまで、
ヘッドライトや室内灯が点灯しないこと。
そして、当時は、まだまだ電球式のライトが一般的でした。
すでに一部の製品では、LEDを採用していた様ですが、
所有している車両は、電球採用ばかりでした。
電球は、点灯開始の電圧がLEDに比較しても高く、
なかなか点灯しないというデメリットがありました。
また、消費電力もLEDよりは多く、コントローラーの電流容量が必要でした。
そんな中で、一部のコントローラーでは、PWM方式を採用し、
停車中でもヘッドライトや室内灯が点灯出来るということを知りました。
2.PWM方式のコントローラーとは?
ここで、普通ならば、PWM方式のコントローラーを買えばいいのですが、
私は、またまた、買わずに自作する事にしました。
当時でもPWM方式のコントローラーは、いいお値段でした。
おそらく、自作できれば、部品代は、半額以下で出来るはずです。
そして、何よりも、自分で作ってみたいという願望があったわけです。
その為には、まずは、「PWM方式とは何なのか?」を知る必要があります。
実は、PWM方式という言葉自体は、以前から聞いた記憶がありましたが、
その仕組みは理解出来ていませんでした。
またまた、ネットや本を調べて、知識を吸収しました。
仕組みとしては、高速でON,OFFを切り替える事により、
目の錯覚を利用して、常時点灯している様に見せる仕組みだと理解しました。
さらに、PWM方式を採用する事により、
低速運転にも適していることがわかりました。
しかし、仕組みが解っても、設計する能力はありません。
何しろ、基礎知識がないのですから。
3.新たな出会い
PWM方式が解ったところで、どうやって実現するかを考えます。
またまた、ネットを探し歩いて、こちらのサイトに辿り着きました。
そして、この中でも紹介されている、秋月電子の DCモータ・コントローラーキット を購入し、実験を開始しました。
ある程度、仕組みがなんとなく解ったところで、コントローラーとして使える様に改造して、ケースに入れました。
しかし、このキットは、6V程度で使用することを前提としている様で、
12V入力では、時々暴走する様なことが起きました。
結果的には、このキットは、鉄道模型のコントローラーとしては、使えないと判断しました。
4.タイマーIC555を使用した回路
次に、タイマーIC555を利用したコントローラーを作ることにしました。
必要な回路図は、こちらで紹介されています。
しかし、この回路図では、コントローラーは作っていません。
その理由は、あらたな情報を入手し、そちらで紹介されている回路図が良いと思ったからです。
実際に、PWM方式のコントローラーを自作したのは、
その後、見つけた、こちらのコントローラーです。
なお、実際に記事を読んでいただくとわかりますが、
その後、一部パーツを変更した、改良版が出ています。
初めて作った、PWM方式のコントローラーは、部品数も少なく、
自作には非常に向いていました。
停車中も、常点灯が可能となり、さらに、スロー運転も可能となりました。
5.PWM方式コントローラーの量産化
タイマーIC555を利用したコントローラーが思った以上の性能だったので、
量産化する事にしました。
コントローラーは多くて困ることはないので、2台づつ製作してゆきました。
結局、このタイプのタイマーIC555を使用したコントローラーは、結構な数を製作したと思います。
今、手元にあるのは、4台だけですが、何台かは、倶楽部のメンバーにあげてしまい、手元にはありません。
手元にあるうちの何台かは、オリジナルの回路を参考に、製作時に一部パーツを変更し、
電流容量を増やし、16番でも使用できる様に改造しています。

PWM方式のコントローラーが自作できて喜んでいましたが、
しばらくすると、また新たな野望が浮かんできました。
その4へ続く
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