半田付けの話
久しぶりに、LEDにはんだ付けを行いました。
最近では、ポリウレタン線を半田付けした状態で販売されていますが、
個人的には、割高だと思っています。
そこで、チップLEDへポリウレタン線を半田付けする作業は自分で行なっています。
ちなみに、秋月電子で見てみると、
ウォームホワイト色チップLED ワイヤ付 OSMW1608C1A-W25 ¥60
ワイヤ付きは、1個60円と、1個あたりの単価が高い気がします。
ウォームホワイト色チップLED [1608] OSMW1608C1A ¥120
こちらは、1パック10個入りなので、1個の単価は、¥12です。
ワイヤ付きが1個60円
ワイヤなしが1個12円
ケチな私は、当然、自分で半田付けすれば、1個あたり48円の節約になると考えてしまいます。
しかし、実際には、自分で半田付けする場合には、ポリウレタン線は別途用意が必要ですし、
半田付けに失敗するリスクもあり、どちらが得かは、簡単には判断はできません。
確実を求めるのならば、ワイヤ付きを購入することをお勧めします。
失敗してもいい方、チップLEDの半田付けをしたい方は、
ワイヤなし1個12円を買うべきです。
私の場合、半田付けの練習にもなるからいいやと、言い訳しながら
自分でポリウレタン線の半田付けを続けています。
これは、車両に取り付ける室内灯にも言えることで、
各メーカーからは、取り付けるだけの室内灯が販売されています。
私の場合、面倒でも自作の室内灯にこだわっています。
しかし、メーカー製の室内灯を否定しているわけではなく、
時には、メーカー製の室内灯を買って取り付ける場合もあります。
当然、メーカー製の室内灯は、簡単に取り付けられますし、
均一に光る様に工夫されています。
それでも、自作に拘るのは、作ること自体を楽しみたいからで、
室内灯が点灯している車両を走らせることを主目的とするならば、
メーカー製の室内灯を採用することもありだと思います。
で、折角なので、
今回は、ポリウレタン線の取り付け方法を紹介したいと思います。
なお、この方法が一般的なもなのかはわかりません。
私は、こうやっているという実例の紹介です。
まず、ポリウレタン線を用意します。
ポリウレタン線は、いくつか種類がありますが、あまり細いものは、お勧めできません。
以前、0.1mmのものを使っていましたが、あまりに細く、
取り扱いも面倒ですし、半田付けにも苦労します。
現在は、秋月で購入した、0.16mmを使用しています。

まずは、ハンダコテを使って、ポリウレタン線の皮膜を剥がします。
その方法は、ハンダコテに、ハンダをつけて、ポリウレタン線を擦ることです。
ハンダの熱で、ポリウレタン線の皮膜が溶けます。
なお、コツとして、半田で擦った部分しか皮膜が溶けないので、
何度か擦る必要があります。
ハンダで擦らなかった部分は、皮膜が剥げずに、通電不良の原因となります。
ポリウレタン線を回転させながら擦ることで、
ポリウレタン線の全体の皮膜が溶け、溶けた部分に半田が載ります。

続いて、両面テープの上に、チップLEDを載せます。

この状態では、無理ですので、裏返します。
両面テープに載せるのは、チップLEDが動かない様にするためです。
ハンダの熱で両面テープは再利用できませんが、
この方法が一番お手軽だと思っています。
そして、端子の部分に、フラックスを塗って、ハンダを少しだけ盛ります。

その後、ポリウレタン線をチップLEDの端子に近づけ、
はんだコテを当てて、半田付けします。
この時、できる限り、皮膜の禿げている最下部が
チップLEDの端子に触れる様に意識してはんだ付けします。

なお、この時、長時間ハンダコテを当てると、チップLEDは、燃えてしまい、
点灯しなくなります。
また、ポリウレタン線を半田付けした直後は、
ポリウレタン線を前後に動かして、確実に半田付けされる様にします。
半田付けが甘いと、後で、ポリウレタン線が外れてしまい、面倒なことになります。
さらに、反対側も同様に、半田付けします。

その後、半田付けが終わってチップLEDを両面テープから剥がします。
この時、ポリウレタン線を持って剥がしても問題ありません。
逆に、ポリウレタン線を持って剥がした際に、
チップLEDが、両面テープから剥がれない様だと、
半田付け自体が甘く、今後、何かの拍子に、
ポリウレタン線が外れてしまう可能性があります。
その後、飛び出しているポリウレタン線が接触しない様に注意して、点灯確認を行います。


点灯確認が終わったら、飛び出しているポリウレタン線は、ニッパでカットします。
今回、手持ちのチップLEDを6個にポリウレタン線を半田付けしましたが、
最初の1個は失敗して、燃えてしまいました。
右上のチップLEDが半田付けに失敗したものです。
中心部分が黒くなっている事がわかると思います。
ハンダコテの熱により燃えてしまいました。

結局、5個買った場合の300円に対して、6個分の72円の材料費がかかりました。
節約できたのは、単純計算で、228円だけですし、
それ以上に、時間を掛けて、わざわざ面倒くさい作業をしていますので、
決して効率が良いわけではありません。
まあ、この作業自体が趣味の一部なので、特に効率を求めてはいません。
というのが、言い訳です。
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